残雪期の寒波で撃沈
今年は12回の山歩きを目指したい!
毎月1回!
龍也の卒業式を含め4日間の休日が取れたので3日間は山で遊べる。
天気図や可能行動範囲など考え八ヶ岳のメジャールートに決めた。
9日に入山しテント泊した後、核心部の赤岳アタックを計画
最高の晴天の下、9日の9時に入山するが真弓の体調が優れない・・・
しかも明日の天候は冬型が強まり、稜線では−25度で風速20m/sの大荒れ予報。
予備日の使用を決断すると同時に、どのように使用するか考る。
体調や天候、時間配分など吟味して一日目に小屋泊、二日目にテント泊と決めた。
選んだ山小屋は『赤岳鉱泉』名物は夕食のステーキ^^
通年営業のこの小屋は南八ヶ岳のベース基地となる人気ある小屋です。
週末の前日は280名の宿泊者がいたそうだが今日は30名・・・贅沢に泊まれた^^
10日・・小屋前の気温は−15度天候は雪、終日降るそうで山頂、稜線は大荒れだそう。
やはり今日は停滞し天候回復待ち。明日の回復に期待し、少しでも山頂に近づくため小屋を後にし、次の宿泊地を目指す。
とは言っても1時間程しか進まないが・・・
天候が崩れる前にテント設営。
水も作り終えて暇・・・・
寒さは感じないがそれでも氷点下10度。。。
温まるにはキムチ鍋うどん^^
この環境では五つ星レストランにも勝る旨さ^^
予報では深夜回復する見込み!−20度の世界で就寝。
早朝4時に起床し天候の確認!見事に雲がない・・・^^
まずは尾根を上がる。予定では森林限界を越える付近で夜明けを迎える。
前日の降雪はトレースを消すものではなく、膝下のラッセル^^
フワフワのモフモフの新雪が気持ちいい(・∀・)
森林限界を越える前に命綱!アインザイレンを装着
極寒の爆風がトレースをかき消しこれより先は映画の世界だ。
股下のラッセルだが視界は確保できルートファイティングは問題ない。
しかし稜線の直下、2〜30メートルくらいだろうか・・・
ナイフリッジ・・・風が作った難所、距離にして15メートルくらいだろうか。
左右は見えない谷底。最初に俺が渡る。
確実にアイゼンの前歯を雪碧に蹴り込み進む、削れた氷の塊が音も立てずに谷底へ滑り落ち見えなくなる。
渡り切り安全を確保し、次にまゆみが渡る。。。補助ロープのたるみを適正に保持し、まゆみがナイフリッジの雪碧に挑む。
二歩目だろうか・・・左足のキックステップが甘いのが確認できた。声をかけようと息を吸った瞬間に左足より滑落。
その瞬間、俺は両手で自分のピッケルを根本まで差込み、瞬時にロープのテンションをかける。
幸いにもロープのテンションが掛かる前にまゆみが自分のピッケルを雪碧に刺し滑落停止。事なきを得た。
呼吸を整え這い上がり通過。
尾根を上がり稜線に出るが−20度以下極寒で爆風はたまらない。
しかも滑落でゴーグルを濡らし視界を無くした。
予備のゴーグルはなく、サングラスでは無理。
山頂まで1時間だがこの状態での登頂は危険極まりない。
稜線に立った証しを撮るが寒さと爆風で撮影できたか定かでない!
残念だが撤退!
準備を整え下山開始。
まゆみの視界確保には俺のゴーグルを使用し自分は裸眼で行く。
一瞬の風の止みまで進行方向を定め後ろ歩きで行く、時間と凍傷との戦いだが確実に降りる自信はある。
山では低体温症では死ぬが凍傷では死なない!
滑落現場は慎重に通過しあとは難なく森林限界終了^^
麓は春を感じる天気。
テントを撤収し下山。楽しみを温泉に切り替え足取り軽く下山!
登山口の山荘で空腹を満たし終了^^
ソースカツ丼・・・山帰りは何でも旨いがこれは本物!
夫婦で凍傷・・・軽微ですが
ソフトも旨し!お顔には凍傷が・・・
またの機会を楽しみに・・・来年かな!